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妊娠初期に茶色いおりものが出るときの原因と対処方法

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月経が始まった当初から、おりものを経験してきている女性は多いと思いますが、妊娠中は、とくにその変化が気になってしまうもの。妊娠初期には、茶色いおりものが出ることがあり、おりものの変化は体調の変化を知らせてくれる重要な役割を持っています。そこで今回は、注意すべきおりものについて、原因や対処方法についてまとめました。

この記事の監修ドクター

國井 優衣子先生 日本産婦人科学会産婦人科専門医。 順天堂大学医学部付属順天堂医院勤務後、都内近郊の産婦人科クリニック及び不妊治療クリニックにて、研鑽を積む。テレビラジオ、婦人雑誌など出演多数。産婦人科受診の『怖い、痛い、かかりたくない』イメージを払拭すべく、『怖くない、痛くない、かかって安心した』という女性がより一層綺麗になる診療を心がけて、活躍中。女医+(じょいぷらす)所属。

おりものとは?

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おりものとは、膣内を雑菌から守り、女性の体の異変を知らせてくれる分泌液のことです。おりものは、子宮頚管や膣の中の乾燥を防ぎ、膣内を常に酸性に保っておくために、女性の身体から分泌されています。

清潔であることを強く要求する現代社会では、おりものは不潔なものであるとか、下着を汚してしまう面倒なものだと認識されているかもしれません。しかし、初潮を迎えた時から、いつか女性が子どもを産む日のために、ずっと女性の身体を守ってくれているのです。

おりものが果たしている役割

おりものには「デーデルライン桿菌」という乳酸菌の一種が含まれており、この菌が外部から細菌が侵入することや、膣内で増殖することを防いでくれています。また、病変時や異変が起きた時にも、おりものの状態から多くの情報を読み取ることができます。

膣内は、湿度が高く温度も一定に保たれていて、栄養にも事欠かないため、体外の雑菌にとってもとても過ごしやすい格好の住処と成り得る場所です。しかし、そこで膣内の常在菌が正常に働いていれば、雑菌が身体にダメージを与えるほど異常に繁殖することはありません。

もし害になる菌が繁殖してしまった時も、おりものの色や匂いが正常時と異なることで、いち早くその異変に気付くことができます。自分自身の身体のことをより深く知り、赤ちゃんを守るためのヒントになるので、基礎体温などと一緒にチェックすると良いでしょう。

通常のおりものの状態と色

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通常のおりものは、水っぽくさらっとしているのが特徴です。色は、無色か白が多いです。女性が妊娠すると、体内のエストロゲンという女性ホルモンの量が増えて、おりものも、それに比例するように量が増える傾向にあります。量が増えたとしても、水っぽくさらさらしたものであれば、通常通りといえるので安心です。

また、膣内が正常に保たれている時のおりものは、少し酸っぱいような、つんとした匂いがするのも特徴です。この匂いは、先ほどご説明したデーデルライン桿菌です。

おりものの量は個人差もありますが、妊娠時に量が増えるのは珍しいことではありませんから、過剰に石鹸で洗ったりしないで下さい。石鹸で局部を洗ってしまうと、体に必要な常在菌まで殺してしまい、結果的に抵抗力を弱めてしまうことになるからです。

妊娠初期に茶色いおりものが出る原因と対処方法

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通常は無色透明や半透明なおりものですが、妊娠初期には、茶色いおりものが出ることが、よくあるとされています。生理が終わった後、子宮内に残っていた血が混ざって茶おりものが出ることもあるので、妊娠前に経験したことがある人もいるかもしれませんが、普段このような症状がないのに、急にこんなことがあったら心配してしまいますよね。 そこで、茶色いおりものが出る原因と対処方法について、詳しく説明していきます。

どうしておりものが茶色くなるの?

おりものが茶色くなったものは、「茶おりもの」や「茶おり」などと呼ばれています。この「茶色」は、血液が時間の経過で酸化した色です。血が付いた紙を放置しておくと赤黒く変化しますよね。過去に子宮内で起きた出血がおりものに混ざり、茶色のおりものになるのです。

茶色い色は、血が酸化したこと、つまり出血が過去のものであることを示しているので、現在の出血ではありません。そのため、茶色いおりものだけであれば、あまり心配する必要はありません。

どうして妊娠中は茶色いおりものが増えるの?

茶色いおりものの原因のひとつは「着床出血」です。受精卵が子宮内膜に着床すると時に、子宮内膜を傷つけて出た血が、おりものに混じった可能性があります。

また、お腹の中で赤ちゃんがすくすく成長していく中で、お母さんの子宮内の毛細血管が切れて出血することもあります。妊娠中は子宮に血液がたくさんあり、ちょっとした刺激でも出血することがあります。その血液が、おりものと一緒になって排出されているものであることが大半です。この血が子宮内で酸化した場合にも茶おりものが出てきますが、これは、すなわち赤ちゃんがきちんと成長している証拠ともいえます。

また、妊娠初期を過ぎても、茶色いおりものが出ることがあります。これも、原因としては体内の毛細血管が胎児の成長によって切れて出血したことによるものです。

妊娠初期に茶色いおりものが出た時の対処方法は?

大体がごく小量の出血で、2、3日程度で終わるようであれば、あまり心配し過ぎる必要はありません。ただ、妊娠初期に茶色いおりものが出た場合は、大切な体に負担をかけないためにも、安静にすることが何より大切です。

もしも、茶色いおりものが自然と治まらず、強い痛みを伴う、鮮血が出たなどの症状が見られた時は、できるだけ早めに産婦人科に相談するようにして下さい。産婦人科に相談する際には、出血の量や色、期間などをしっかりと把握しておいて、伝えるようにしましょう。

また、妊娠初期はおりものの量が増え、かぶれてしまうこともあります。特に、妊娠中は皮膚が敏感になので、今まで皮膚トラブルがなかった方もかぶれやすくなります。お肌を守るためにも、こまめに下着を替えて清潔に保つことを心がけるようにしましょう。

匂い・形状・痒みなども敏感に感じ取りましょう

まず、おりものに悪臭がある場合や、ポロポロした形状になる時は、膣内の常在菌のバランスが崩れ、異変が起こっている可能性があるので、次回健診の際などに報告しましょう。

また、下着が水浸しになるような量の場合も、注意が必要です。一般的に妊娠中はおりものの量が卵胞ホルモンの働きによって増えますが、度を越して量が多い場合は、破水が疑われるためです。

さらに、外陰部や膣の内外に、病的な痒みや痛みがある場合、おりものの匂いや形状が変わるだけでなく、膣や性器にかゆみなどを伴うことがあります。白いカッテージチーズのようなおりものに、痒みや痛みを伴う場合は、カンジダ膣炎などの感染症が疑われるので、その際にも病院を受診して薬を処方してもらいましょう。

他にどんな色のときに注意すべき?

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ピンク色や赤色の鮮血が出たら、要注意!

妊娠初期にピンクや赤のおりものが出た場合は、鮮血が出ていることを表します。その出血が大量の場合は、流産も考えられるため、そのような鮮血が出た場合は、すぐに病院を受診しましょう。

特に生理の時のような鮮血が多めに出た場合、なんらかのトラブルの可能性が高いです。具体的には以下で説明していきますが、流産や切迫流産の兆候である場合や、子宮筋腫などの婦人科系の病気、子宮外妊娠などが考えられます。

おりもの以外に下腹部痛などを伴う場合にも、トラブルの可能性が高いと言えますが、必ずしもそうとは限りませんので、慌てず、落ち着いて産婦人科を受診することをお勧めします。

【鮮血の原因1】 内診や経膣エコーなどの刺激

妊娠中は、膣内や子宮の入り口がうっ血して組織が柔らかい状態になっているため、少しの刺激でも出血しやすく、子宮膣部びらんや子宮頚管ポリープがある方も、内部が出血を起こしやすい状態になっているため、刺激を受けて出血することがあります。

【鮮血の原因2】 子宮と胎盤の成長速度のズレ

胎盤や子宮は赤ちゃんに合わせて徐々に大きくなっていきますが、どれも同じスピードで成長していくわけではありません。その成長速度にズレが出てくると、胎盤が少し剥がれて出血することがあります。この場合に少量の鮮血が出ることがありますが、発育が順調であれば過度な心配はありません。

【鮮血の原因3】 子宮外妊娠

胎嚢が確認できていない段階では子宮外妊娠の可能性も考えられます。子宮外妊娠でも妊娠検査薬は陽性反応を示すため、最初の段階で見分けるのは困難ですが、鮮血が見られたのをきっかけに子宮外妊娠の可能性に気づくこともあります。

【鮮血の原因4】 流産や切迫流産の兆候

進行流産の場合は、多量の出血と痛み、おなかの張りを伴うことが多いです。生理痛のような鈍痛を感じたとしても、その症状は一般的で、異常がある可能性も確率的には少ないようですが、腹痛と同時に出血がある場合は、流産の兆候である可能性があります。

【鮮血の原因5】婦人科系の病気

子宮頸管ポリープや子宮筋腫、子宮頸癌など、婦人科系の様々な病気が原因である場合があります。妊娠継続に影響を与えることもあるので、産婦人科で検査し早期発見・治療を心がけて下さい。

何色であっても、出血量が多いときは注意を!

出血量が多い場合、あるいは、腹痛も感じている場合、胞状奇胎や子宮外妊娠などの可能性も考えられるため、血液の色が何色であったとしても注意しましょう。

胞状奇胎は妊娠初期の4週から11週くらいに、異常に絨毛が増殖してしまい子宮の中が水泡状の粒で満たされてしまう病気です。この場合の症状としては、ひどいつわりや出血・茶色のおりものが長期間続くといわれています。

子宮外妊娠は、子宮以外のところで受精卵が着床してしまうことです。卵管に着床した場合は卵管が破裂してしまい大量の出血あり、それと同時に、痛みもひどいことが多いようです。それと同時に、痛みもひどいことが多いようです。子宮外妊娠した場合は、着床部分を切除が必要になります。

出血がとまらない場合は、出来る限りの安静を!

出血が止まらない場合は、切迫流産の可能性があるようです。 切迫流産は、出血に加えて強いお腹の張りや痛みを感じるといわれています。

症状が深刻でない場合は、鮮血ではなく茶色いおりものが出る程度であることが多いですが、出血が多い時や出血が止まらないなどの症状が出た場合には、入院が必要になる場合もあるので、注意が必要です。出血が止まらない時には、歩いたりせずにその場で横になるなど、出来る限り安静に過ごして下さい。

まとめ

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いかがでしたか? 妊娠中はおりものの量が増える傾向にありますし、変化にも気がつきやすい時期だと思います。茶おりものにかぎらず、何か異常を感じたときには些細なこと思わずに、少しでも不安に思うことがあればそれを記録しておいて、病院を受診した際に報告してみて下さい。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

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更新日:2017年1月17日

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