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【医師監修】病気のせい? 茶色いおりものが出る7つの原因と対処方法

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目次

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おりものの色が気になったことはありませんか?おりものは女性の体調の変化を教えてくれる重要な役割があります。心配いらない場合もありますが、早急に医療機関を受診すべきものもあり、見極めが難しいところ。この記事では、おりものも色と体調の関係、対処方法をまとめました。

この記事の監修ドクター

女性医療クリニック・LUNAグループ大林美貴先生 日本産科婦人科学会専門医。2005年徳島大学医学部卒業。同年4月より徳島赤十字病院勤務を経て、2007年から2013年まで湘南鎌倉総合病院にて勤務。2009年より、 女性医療クリニック・LUNAグループ勤務。2016年5月女性医療クリニックLUNA心斎橋に移動、勤務開始。 http://www.luna-clinic.jp/

おりものの役割

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おりものとは、子宮や膣から剥がれた古い細胞や分泌物などが混ざり合った、粘り気のある液体です。その量には個人差があり、意識せずに済む程度の人もいれば、下着が汚れるほど多量に分泌される人もいます。ネガティブなイメージが付きまといがちなおりものですが、女性の体を健康に保つための大切な役割を果たしているのです。

ひとつは膣内を清潔に保つため。おりものの働きで、膣の中はpH4.5までの弱酸性で保たれています。そのおかげで細菌が外部から侵入するのを阻止できており、つまりデーテルライン桿菌という善玉菌が大腸菌やカンジダ真菌などの繁殖を防いでいます。もうひとつは排卵期に受精を助ける役割です。性交時に射精された精子をおりもので包み込むことで、卵子までの移動がスムーズになるのです。

生理前と生理後で、おりものの状態は変化します。これは、おりものに上記ふたつの役割があるからです。通常、おりものは膣を清潔に保つ役割であるため、生理前から生理直後は分泌量も多くありません。しかし、生理後に排卵が近付いてくると、受精の手助けになるように分泌量が増え、粘り気やとろみが増してきます。この時期はおりものが下着について気になるという女性が多いようです。 また、排卵後は細菌の侵入を防ぐために、さらに粘り気が増して白く濁った状態になります。そのため、個人差はありますが、おりものの状態で排卵を知ることができる場合もあります。

おりものの色と体の関係

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おりものの状態から健康状態を把握することができますので、日頃からおりものの状態に注意を払ってみましょう。量は常に変化するものなので、極端でなければ問題ありません。ただし、色やにおいは体調に異常をきたしているサインである可能性もあります。注意すべきおりものの状態を見ていきましょう。

健康なときのおりもの

健康な状態のおりものは、透明か乳白色です。実際に出てくる際には膣の粘膜の細胞などが混じりますので、クリーム色がかっている程度なら正常の範囲内と捉えても良いでしょう。 においについてはほぼ無臭です。しかし、酸性の性質を持っているため、酸っぱいようなにおいがすることもあります。また、生理前には血が混じるためにおいが強くなりますが、特別気にしなくても大丈夫です。

水っぽいおりものの増加

特ににおいはないものの、水っぽいおりものが多量に出ている場合は、子宮頸がんが疑われます。不正出血より前に、水っぽいおりもので気づくこともあります。半年以内にがん検診を受けていなければ、検診を受けましょう。

白くポロポロしたおりもの

カンジダ腟炎を患っている場合の典型的なおりものの状態です。真菌(カビ)の一種であるカンジダは皮膚のいたるところにある常在菌で、普段は害がありません。疲労やストレス、風邪などで免疫力が低下したときに増殖し、炎症を引き起こします。強いかゆみ、ただれなどが伴い、患部の周りに紅斑ができることもあります。受診して薬を処方してもらいましょう。

黄色や黄緑色の膿のようなおりもの

膿のような色合いの場合、クラミジア頚管炎に感染している可能性があります。悪化すると発熱や下腹部痛を伴い、治療せずに長期間放置しておくと、不妊症の原因となる場合も。また、妊娠しても子宮外妊娠になってしまうこともあります。抗生物質を1回~2週間飲むことで治療できますので、早めに医療機関を受診しましょう。

また、淋菌感染症などの細菌性の腟炎である可能性があります。淋菌感染症は排尿時に痛みを伴うことがあります。こちらもクラミジア頚管炎同様、不妊の原因となることがありますので、速やかな対応が求められます。また吐き気や嘔吐を伴う場合は卵管炎を起こしている可能性も。いずれも抗生物質による治療が可能です。いつもと色が違うかな?と思ったら、早めに受診しましょう。

黄色く泡だっているおりもの

膣内に雑菌が繁殖していたり、異物があるとき、おりもののにおいは強くなります。魚の腐ったような悪臭と強いかゆみ、黄色の泡状のおりものが見られたら、トリコモナス膣炎の可能性があります。放置すると、原因である微生物・トリコモナス原虫が増殖し、子宮頚管や膀胱など、膣以外への炎症が起こります。服薬での治療が可能です。早めに婦人科を受診してください。

茶色いおりものが出る原因7つ

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茶色いおりものは血液が混じっている状態で、ほとんどの場合が生理の影響です。生理前は子宮内膜が少しずつ剥がれて出血するので、おりものと混じって茶色の状態で排出されることがあります。 また、生理後からしばらくの間は経血の残りが出てくることがあるので、一時的に茶色いおりものが見られます。 生理周期とは関係なく茶色いおりものが出ていたり、長期的に続く場合は、下記のような原因が考えられます。

①不正出血

不正出血とは、生理以外の時期に膣からの血液が出てくることです。出血というと鮮血をイメージされるかもしれませんが、古い出血は茶色のおりものとして確認できることもあります。 強いストレスや不規則な生活などが続いて免疫力が低下すると、ホルモンのバランスが乱れてしまいます。それによって子宮内膜の増殖・剥離という生理のシステムがうまく作用しなくなり、出血を起こすことも。

婦人科系疾患の可能性

婦人科系疾患の可能性も考えられます。茶色いおりものが出ることに伴って下腹部の痛みを感じるなど、何か違和感があった場合、必ず医師の診断を受けましょう。 原因として考えられる病気は以下のとおりです。

②子宮内膜症

子宮内膜症とは、本来、子宮の中にしか存在しないはずの子宮内膜や子宮内膜様の組織が、子宮以外の場所に発生し、月経に合わせて出血や痛みを引き起こしてしまう病気です。低用量ピルの服用などの薬物療法、場合によっては手術が必要となります。

③子宮筋腫

婦人科系疾患の中でも多いと言われており、子宮の内側や外側、筋肉の中にコブのようなものができる病気です。子宮筋腫は良性の腫瘍であるため命に関わることは滅多にありません。出血のほか、腰痛、腹痛、月経痛、頻尿などの症状が多く伴います。大きさによっては摘出手術になる可能性があります。

④子宮頸がんや子宮体がん

子宮頸がんは子宮頸部管に発生するがんで、不正出血が見られます。子宮体がんは子宮内膜がんとも呼ばれるように、子宮の内側にある、子宮内膜から発生するがんで、卵胞ホルモン(エストロゲン)が深く関わっていると言われています。こちらも不正出血や下腹部痛が見られます。

⑤卵管炎、骨盤腹膜炎

卵管は子宮と卵巣を繋ぐ細い管状の臓器で、卵巣から排卵された卵子をピックアップして、精子と受精した受精卵を子宮まで運ぶ役割があります。骨盤腹膜とは、骨盤内にある子宮や卵巣・卵管といった臓器や器官を覆う薄い膜のことです。このそれぞれが、膣を経由して侵入した細菌に感染、炎症を起こすことを卵管炎、骨盤腹膜炎と言います。発熱や下腹部痛、嘔吐を伴うことがあり、抗生物質での治療が可能ですが、膿が溜まってしまった場合には手術が必要となります。

⑥感染症

クラミジアなどの感染症が、痛みや出血を引き起こし、茶色のおりものの原因になる場合があります。クラミジア感染がお腹の中に広がっていくと、骨盤腹膜炎になります。

⑦着床出血

着床出血とは最後に生理があったあと、女性の子宮にて受精、着床することで起こる少量の出血のこと。妊娠超初期に起こる症状です。排卵してから1~2週間後、つまり生理予定日ごろに起こるため、生理の出血なのか、妊娠して着床したときに出た出血なのか非常に判断が難しいと言われています。また、全ての方が体験するわけではありません。生理のような鮮血の場合もありますが、血液の混じった茶色のおりものとして確認する人もいるようです。

茶色いおりものが出たときの対処方法

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まずは産婦人科の受診が必要ですが、自身ですべき対処法もあります。大事なポイントをまとめました。

月経周期との関係を確認する

月経周期に関連して起こっている不正出血なら、ホルモンバランスの乱れの可能性が高いですし、全く関係なく出るようであれば、ガンなど悪性の病気の可能性もあるので、病院を受診する目安になるでしょう。

体を休め、食生活を見直す

前述のとおり、疲労や睡眠不足、ホルモンバランスの乱れによって出血し、茶色のおりものが出る場合もあります。まずは疲れを取り、充分な睡眠を確保するなどして、体の負担を取り除いてください。 休息と同様、バランスの良い食事を心がけることも大切です。茶色のおりものが出ているときは体調が弱っている証拠。体にやさしい食事をすることで、免疫力が高まり、病気になりにくい体を作ることもできます。

清潔を心掛ける

下着やおりものシートはこまめに取り替えましょう。タンポンの膣内放置も厳禁です。 また、おりものが増えると雑菌が増えているのかも知れないからと、石鹸で念入りに洗いたくなるかもしれませんが、でもそれは逆効果。その理由はデリケートゾーンが雑菌ばかりでなく、粘膜を保護する常在菌も存在するからです。石鹸で洗ってしまうことにより、常在菌まで洗い落としてしまうことになり、おりものがさらに増えて、感染症にかかりやすくなってしまいます。 産婦人科ではお湯で丁寧に洗うだけで充分と指導されると思いますが、デリケードゾーン専用の洗浄剤もあるので試してみても良いですね。

まとめ

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いかがでしたか。女性の体は毎月複雑なサイクルを繰り返しているため、本人が思っている以上に負担がかかっているものなのです。おりものは、そんな女性の体の変化を教えてくれるもの。「ほんのちょっとだから……」と油断して対処を先送りにしても、良い結果に繋がることはありません。早期発見をしないと、大事に至る病気が潜んでいる可能性もあります。いつもと違う変化を感じたら、すぐに産婦人科を受診しましょう。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

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更新日:2017年3月6日

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