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子ども向けのヘルパンギーナの薬はどれが効く? 治療薬と副作用

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聞き慣れない病名かもしれませんが、夏に流行するヘルパンギーナ、手足口病、プール熱を総称して「三大夏風邪」とも呼ばれています。意外にも、この3つとも答えられる人はほとんどいないそうです。しかし、小さいお子様がいるご家庭では、夏場の感染症は心配になりますよね。そんなヘルパンギーナについて、詳しくご説明していきましょう!

この記事の監修ドクター

北浜こどもクリニック北浜 直 先生 医療機関併設型の病児保育やインフルエンザ等の予防接種、育児相談などお気軽にご相談下さい。 http://www.kitahama-kidsclinic.jp/

ヘルパンギーナとは

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ヘルパンギーナは、夏に流行する「エンテロウイルス属」に属するウイルス感染症です。ウイルスの潜伏期間(ウイルスが体内に侵入してから、発症するまでの期間)は3日~1週間程度といわれており、1~5歳頃のお子様がかかることが多いです。また、感染経路としてはくしゃみや咳などを通してうつる「飛沫感染」と、唾液や鼻水がおもちゃなどに付着し、それを手で触れてしまい、そのまま食事をすることでうつる「接触感染」があります。特に幼いお子様の場合は指しゃぶりや、口におもちゃを入れて遊ぶことが多いため、1歳前後の感染が一番多いとされています。

しかし、ヘルパンギーナは免疫力の下がった大人でも稀に感染することもあり、お子様の看病をしながら自分もうつってしまったということがないように、体調管理はしっかりしましょう。特に注意が必要なのが、妊娠中の方です。出産直前の方が感染すると、生まれてくる赤ちゃんも感染する可能性があります。比較的軽症で済むことが多いですが、稀に重症化する危険性もあるので、夏場に出産予定の妊婦さんは十分に注意するようにしましょう。感染時期のピークは6〜7月ですが、旅行などで海外の暖かいところに行き、その後日本に帰ってきた場合は冬に感染することもあるようです。

さらに、エンテロウイルス属にはいくつか種類があり、同じシーズンに違う種類のウイルスに感染し、再度ヘルパンギーナにかかることもあるというのです。インフルエンザにもA型B型あるのと同じなのですね。

ヘルパンギーナの症状

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症状としてはまず、39℃以上の高熱が2~3日続き、口内炎や喉の腫れも3~5日続くことが特徴とされています。稀に腹痛や下痢の症状も報告されています。同時期に流行する手足口病との違いは、高熱であることと、皮膚の湿疹などの症状はないということです。プール熱の場合は目の充血や目やにが出るので、一目瞭然です。症状がひどくなると、口内炎や喉の痛みにより食べ物を摂ることが困難となります。また、5歳以下のお子様の場合は発熱による熱誠痙攣や髄膜炎などを起こす可能性もでてきます。熱性痙攣の既往があるお子様は、熱の上がる途中で発作が起きる危険があるので、高熱が出た時点でなるべく早く病院やクリニックに受診することをおすすめします。

ヘルパンギーナの治療薬

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ヘルパンギーナの診断は、インフルエンザやRSウイルスのような迅速検査はなく、採血などの検査もないので、医師がお子様の症状や状態などをみて判断するという形になります。そして残念ながら、ヘルパンギーナのウイルスに効果のある薬やワクチンなどは、現在のところありません。そのため治療としては、高熱や口内炎、喉の腫れに対する薬、食事が摂れない場合は点滴治療などの対症療法を行います。症状がひどい場合は入院することもあるでしょう。夏場はなるべく感染症にかからないように、外出先から帰ってきたときには手洗い・うがいの予防対策をきちんと行うように気をつけてください。

ヘルパンギーナの症状を抑える薬

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高熱に対する薬

高熱が出たら「抗生物質」と思う人が多いかもしれませんが、抗生物質は溶連菌などの細菌感染にしか効果がありません。したがって、ウイルス感染したヘルパンギーナの高熱に対しては、抗生物質は全く意味がないのです。まず、解熱鎮痛薬を使用するのが一般的です。アセトアミノフェンを主成分とする「カロナール」が一番処方されることが多いでしょう。内服するのが難しい場合はカロナールシロップか、同じくアセトアミノフェンを主成分とする坐薬「アルピニー」「アンビバ」を処方されることもあります。カロナールとアルピニー、アンビバは製造会社が別で名前が違うだけで、成分としては同じです。同時に使用しないように注意しましょう。

また、これらのアセトアミノフェン系の薬は副作用がほとんどないことで有名で、市販薬としても多く使われていますが、一般的な薬のアレルギー症状とする湿疹や皮膚のかゆみ、吐き気・嘔吐があります。さらに、アスピリン喘息といって非ステロイド性消炎鎮痛剤による喘息発作を誘発する可能性があります。元々、気管支喘息で治療したことがあるお子様は禁忌とまではいきませんが、使用する際には医師とよく相談し、十分に注意が必要となります。そして、市販薬では「小児用バファリン」としてほとんど同じ成分のものが売られていますが、熱症状の観察を素人で行うことは大変危険なので、一度受診してお薬をもらうことをお勧めします。

口内炎や喉の腫れに対する薬

口内炎には「ケナログ」と呼ばれる鎮痛効果のあるステロイド軟膏がありますが、小さなお子様ほど口の中に薬を塗るのは困難ですし、嫌がって泣いて、さらに喉を痛めるということもあるので、あまり推奨されていません。さらに、市販でうがい薬や口内炎軟膏も売られていますが、それらは殺菌作用(細菌感染向け)のものなので、エンテロウイルスには使用しても意味がありません。しかも、軟膏を塗ってあげることで大人への感染の危険ともなるので、使い捨てのビニール手袋をするなど十分に注意してください。

また、喉の腫れには消炎・止血作用のある「トランサミン」と呼ばれる薬を処方されることもあります。0歳から使用できる比較的副作用の少ない薬です。お子様の場合はシロップとして処方されることが多いでしょう。副作用としては、先ほどの一般的な薬のアレルギー症状と、吐き気・嘔吐がありますが、腎臓が悪い人や血栓症の既往がある人は禁忌とされています。

ヘルパンギーナになったときの対処方法

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体温調節

高熱の場合の対処として重要なのは、体温調整をきちんとすることです。小さなお子様の場合は自分で「寒い」「暑い」と訴えられないので、母親や家族がその状態を察知しなくてはなりません。お子様の手足が冷たい場合は、長袖の服と靴下、布団をしっかりかけてあげることで身体を温めてあげられます。反対に顔が赤く手足が熱い、汗をかいている場合は肌着の着替えや、熱が籠らないように首回りのボタンを少し緩め、布団を軽く外してあげるようにしましょう。また、頭や背中にアイスノンを当ててあげるのもひんやりして眠りやすくなります。身体が冷えすぎないように、必ずアイスノンにはタオルなどを巻いて、当てるようにしましょう。

食事の工夫

口内炎や喉の痛みで食事がなかなか摂れない場合の対処としては、熱いものや酸っぱいもの、味の濃いもの(特に塩分)は避け、柔らかく、飲み込みやすいものにしましょう。栄養のためにと無理に食べさせることはお子様にとって、とても辛いことになってしまいます。プリンやゼリーなど食べられるものから食べるようにすることがポイントです。高熱で汗をかくことで体内の水分が奪われるので、水分はこまめに摂るようにしましょう。スポーツドリンクのようなものや、最近薬局・ドラッグストアでも売られている飲む点滴「OS1」などもオススメです。子どもが飲みやすいチューブタイプのものも売られているので便利です。

注意点

嘔吐がある、水分が摂れない、おしっこが出ない、意識がはっきりせず視線が合わないなどの症状があった場合には、他の病気を合併している可能性がありますので、すぐに病院へ受診するようにしてください。また、熱が下がっても2〜4週間は感染の可能性がある期間とされているので、よだれが付いたものや、オムツの処理などには十分に注意するようにしましょう。夏のプールなどは感染拡大の可能性があるので、たとえ熱が下がっていても控えた方がいいです。

いつから登園していいの?

「いつまで休まなくちゃいけないの?」と保護者の方からよくある質問の一つです。保育園や幼稚園に通っているお子様の場合は、インフルエンザのように学校保健法での厳密な規定はありませんので、一般的には熱が下がって48時間後に症状が落ち着いていれば登園しても良いでしょうと言われることが多いです。登園許可証などは、住んでる地区や通っている保育園や幼稚園によって、それぞれ決まりがありますので、まずは病院と通っている保育園や幼稚園に確認してみましょう。

まとめ

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ヘルパンギーナについて分からないことは解決しましたでしょうか?小さなお子様がいるご家庭では、一度はヘルパンギーナなどの夏風邪に悩まされる時期があるでしょう。保育園や幼稚園に通っていると、さらに頻度は多いかもしれません。他にも高熱を主症状とする子どもの感染症は多くあり、判断するのがとても難しいところではあります。 しかし、ヘルパンギーナの場合、正しい知識を持って、早めに対処することができれば、自然に治癒するありふれた病気です。まずは慌てずに、しっかりとお子様の状態を見極めましょう。お子様だけでなく、ご家族の方も感染症にかからないように注意していきましょう。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

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更新日:2017年1月19日

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