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【医師監修】不妊症の半分は男性が原因!? 男性・女性別に見る不妊の原因

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子供を望んでいてもなかなか妊娠できず、自分自身が不妊症ではないかと考える女性もいるかもしれません。不妊症の原因には、どのようなものがあるのでしょうか?今回は、男性・女性別に見る不妊の原因についてまとめました。

この記事の監修ドクター

松本レディースクリニック松本 和紀先生 当院では体外受精など生殖補助医療を専門に行います。赤ちゃんが欲しい、妊娠したいがなかなか妊娠しないとお悩みの方ご来院ください。 http://www.matsumoto-ladies.com/

不妊は女性だけが原因ではない

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なかなか妊娠しない時、その原因は妊娠する立場である女性側にあると考えられやすいもの。しかし、不妊症は男性も女性もそれぞれ、さまざまな原因が考えられるものなのです。

不妊に悩むカップルはおよそ9%

2007年の報告書によると、不妊の割合は世界では約9%という数字が出ています。それに対して、日本の不妊率は約16%と、およそ1.8倍上回っています。

不妊の原因は

不妊の原因は、女性側では主に排卵障害や卵巣腫瘍、卵管のねじれ、子宮内膜症、頚管粘液の異常、着床障害などがあります。一方、男性側にも無精子症や乏精子症、精子無力症、精子死滅症、などの精子に起こる症状による原因が見られます。不妊の原因は、女性も男性も同じように可能性があるものなのです。

女性の不妊の原因(器質性不妊)

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不妊症の中でも、検査をすることで原因を明らかにすることができるものを「器質性不妊」と呼びます。それでは「器質性不妊」には具体的にどのようなものがあるのでしょうか?

器質性不妊とは

妊娠は、「排卵」「受精」「分割」「着床」という流れで成立します。器質性不妊はこの流れの中で疾患があるために妊娠できなくなっている状態です。

器質性不妊のタイプ(1)排卵因子

排卵が正常に行われないことが原因となる不妊症は、不妊の中で約10%となっています。疾患は、主に以下の種類が挙げられます。

・視床下部性排卵障害 ストレスなどにより視床下部や下垂体からのホルモン分泌に支障をきたし、無排卵などの障害を引き起こします。

・多嚢胞性卵巣症候群 卵巣の表面に直径5ミリほどの卵胞が複数できてしまう疾患で、原因は明らかになっていません。この疾患により、無排卵月経などが起こります。

・高プロラクチン血症 本来は出産後の授乳時に大量に分泌されるはずの乳汁分泌ホルモン「プロラクチン」が、妊娠前に過剰分泌されてしまう疾患。プラクチンには排卵や月経を止める働きもあるため、黄体機能不全や無排卵、無月経などの原因になります。

・黄体化未破裂卵胞症候群 成熟した卵胞が破裂しないまま黄体化してしまい、排卵が起こらなくなっている疾患。子宮内膜症が原因になる可能性もあります。

器質性不妊のタイプ(2)卵管因子

卵管因子による不妊症は、不妊のおよそ30%とされている疾患。卵管には精子を運んだり受精卵を育てる役割がありますが、そこでなんらかの支障によって妊娠が妨げられているのです。主な疾患は、次のようなものがあります。

・細菌感染 多くが、膣から入り込んだ細菌による感染。大腸菌、溶連菌のほか、性交渉が原因とされる梅毒、淋菌、クラミジアなども挙げられます。

・卵管閉鎖、卵管狭窄 卵管が狭まったり塞がることにより、精子・卵子が運ばれなくなる疾患。

・卵管采周囲癒着 卵管采の周りが癒着していることで動きが鈍り、受精卵の捕獲が困難になっている状態。

・卵管内膜障害 卵管の内膜のトラブルにより、胚の発育や移送が妨げられる状態。

・ピックアップ障害 卵管采が小さいまたはほとんどない、卵管采の縁に卵管口がある、開口部が卵管采にない、などの原因で卵子のピックアップができなくなる疾患です。

器質性不妊のタイプ(3)子宮因子

子宮にトラブルが生じると、受精卵がうまく着床できなかったり着床しても維持できなくなり、妊娠に支障をきたすことになります。子宮による疾患は、主に以下のようなものがあります。

・子宮筋腫 子宮の筋肉にできる良性腫瘍ですが、粘膜下に発生すると不妊の原因につながります。

・先天性子宮奇形 生まれつき子宮が変形している疾患で、不妊や流産を引き起こす原因に。状態によっては、手術による治療も可能となっています。

・子宮内膜ポリープ 子宮内膜の一部が茎のように発育し、コブのようなものが発生してしまう疾患。

・子宮内腔癒着症 子宮の内膜が炎症を起こしたことで癒着してしまった状態で、人工妊娠中絶や流産などの手術後に発生しやすい疾患。癒着の状態がひどい場合には、月経時の出血量が少なくなります。

器質性不妊のタイプ(3)子宮頸管因子

子宮頸管とは膣と子宮腔をつなぐ部分のことで、子宮の入り口に存在します。子宮頸管による疾患は、次のようなものがあります。

・頸管粘液不全 精子を子宮内に入りやすくする役割を持つオリモノがうまく分泌されない状態。精子が入りにくくなることで、妊娠しづらくなります。

・抗精子抗体 身体が精子を異物と見なしてしまい、抗体をつくってしまう状態。精子の動きを止めてしまう精子不動化抗体陽性例では体内での受精を障害するので体外受精が必要となります。

女性の不妊の原因(機能性不妊)

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不妊症の基本的な検査をしてみても原因が見つからなかった場合には「機能性不妊」あるいは「原因不明不妊」と診断されます。次は機能性赴任(原因不明不妊)についてご説明します。

機能性不妊とは

不妊症の10%以上が、この「機能性不妊」と言われています。機能性不妊と診断された場合の不妊の原因は、不妊症の検査では見つけられないところにあると考えられます。

精密検査で原因が特定される場合もある

機能性不妊の場合、腹腔鏡検査などの精密検査を行うことで原因を特定できるケースがあります。精密検査で特定できる可能性のある疾患は、次のようなものがあります。

・子宮内膜症 ・子宮内膜ポリープ ・キャッチアップ障害

卵子の質の低下も機能性不妊の原因に

精密検査でも原因が特定できないケースの中で、卵子の質が低下している可能性が考えられます。卵子の元となる原始卵胞は産まれたときから卵巣に存在するものですが、加齢とともに数が減少し質も低下していくため、妊娠しづらくなってしまうのです。

男性不妊の原因

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男性不妊の原因は、主に「造精機能障害」「精路通過障害」「性機能障害」の3通りで、それぞれ様々な症状や疾患が見られます。ここでは、その疾患の種類や症状についてご紹介します。

男性不妊の原因(1)造精機能障害

造精機能障害とは、精子がうまくつくれない状態をいいます。疾患には、以下のようなものがあります。

・無精子症 精液中に精子が全くいない状態。造精機能障害の中でも最も重いとされている症状とされていますが、精巣や精巣上体に精子がいる場合は顕微授精などの治療で妊娠の可能性があります。

・乏精子症 精液中にある精子の数が少ない症状。基準値よりもかなり少ない場合には、人工授精や顕微授精などが必要となります。

・精子無力症 数には問題ないものの、精子の運動率が低い状態。自然妊娠が難しいため、人工授精や顕微授精などを行います。

男性不妊の原因(2)精路通過障害

精子は作られているものの、精管の疾患で精子がうまく運べない状態。疾患には、以下のものがあります。

・閉塞性無精子症 炎症などで精管がつまってしまい、精子を運ぶことができなくなっている状態。

・先天性精管欠損 生まれつき精管がないために、精液中に精子が出てこない状態。

男性不妊の原因(3)性機能障害

性交渉などにおいて生殖に支障を来す症状。次のような疾患があります。

・勃起不全(ED) 十分に勃起しない、維持できない状態で、性交渉に支障をきたします。

・逆行性射精 精液が膀胱に逆行し、尿道に送られない状態。

・膣内射精障害 膣内での射精が難しくなる疾患。

不妊症のリスクが高い人とは

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男性も女性も不妊症になりやすい人には体質や生活習慣に特徴があるようです。その特徴とは、以下のものがあります。

女性の場合

・冷え性 ・運動不足 ・月経に異常がある ・神経質で不安感を持ちやすい人 ・やせ過ぎまたは太り過ぎ

男性の場合

・喫煙の習慣がある ・疲労・ストレスを溜め込む ・深酒をする ・野菜不足 ・コレステロール不足

まとめ

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不妊症は女性も男性もともにさまざまな原因があり、すぐに特定できるケースから基本的な検査では分からないケースまで存在します。パートナーや医師に相談しながら、原因の特定や適切な治療に臨んでいきたいところですね。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

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更新日:2017年1月31日

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